劇作家・作家の本谷有希子さんが作・演出を手掛け、9日から開幕予定だった舞台「梅雨の走りの本谷有希子『マイ・イベント』」が7日、全23公演を中止することを発表しました。
公演2日前の中止発表ということで、その理由が気になりますよね。
本谷有希子さんの舞台公演が中止になった理由について調べたところ、3つの要因が分かりました!
舞台「梅雨の走りの本谷有希子『マイ・イベント』」は、そもそもが出演者を困らせる、難しい内容だったようです。
今回は、本谷有希子さんの舞台公演中止の理由3つをメインに、舞台のあらすじ、内容をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
本谷有希子の舞台公演中止の理由は?
本谷有希子さんの舞台公演中止の理由は3つの要因がありました。
・公開できるクオリティまで完成させられなかった
・本谷有希子と関係者の関係が良くなかった
・二人芝居では不可能な話の内容だった
ひとつずつご紹介します。
舞台公演中止の発表文章はこちら
「梅雨の走りの本谷有希子『マイ・イベント』公演について、誠に勝手ながら6月9日(木)~6月28日(火)の全公演を中止とさせていただき、全ステージ払戻しとさせていただきます。このような形となり、お客様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載した。
引用:Yahoo!ニュース
公開できるクオリティまで完成させられなかった
稽古を重ねてきたものの、稽古の段階で公開できるクオリティまで到達できなかったとコメントしています。
かねてより稽古を重ねてまいりましたが、現段階ではお客様にご覧いただき、お楽しみいただくクオリティに到達できないと判断いたしました。
引用:劇団、本谷有希子
文章の通り、稽古での完成度が公演できるレベルまで到達できなかったことが、舞台公演中止の理由のようです。
コロナの影響もあり、稽古の日数が少ない中開演する舞台もあったり、思うように稽古が進まないことも、他の舞台でもあるかと思われます。
しかし、今回の本谷有希子さんの舞台の稽古開始は5月9日から。
梅雨みたいなどんよりした天気の日に
お稽古はじまりました☔梅雨の走りの本谷有希子#マイ・イベント
作・演出 #本谷有希子
出演 #黒田大輔 #安藤玉恵
2022年6月9日(木)〜28日(火)
小竹向原SAiSTUDIOコモネAhttps://t.co/bUfxM159As pic.twitter.com/PdJJTZOahT— 本谷有希子とスタッフ (@gekidan_motoya) May 9, 2022
そのため稽古期間は1か月。
舞台稽古に日数としては、極端に短いというわけでもないようです。
本谷有希子と関係者の関係が良くなかった
本谷有希子さんのツイッターでは、関係が上手くいっていなかったのかと思われるツイートがありました。
今日も稽古。演劇を作ると、自分の対人スキルの低さに、いつも胸がえぐられる
— 本谷有希子とスタッフ (@gekidan_motoya) June 5, 2022
舞台公演中止の発表2日前。
あまり関係者と上手くいっていない感じがしますね。
出演者との関係なのか、それとも監督や裏方の人との関係なのか分かりませんが、稽古が思うように進んでいない感じが読み取れますね。
さらに、6月4日にはこんなツイートも。
今コスメキッチンのインスタライブで話したのだが、私の目の前に置いておくと、凄まじい勢いで植物が枯れていく。右が、演出席に飾っていた紫陽花。左はキャスト席。 pic.twitter.com/fvdBEBKjQX
— 本谷有希子とスタッフ (@gekidan_motoya) June 4, 2022
花を例えに、相当稽古が大変で力を注いでいるのが分かりますね。
二人芝居では不可能な話の内容だった
本谷有希子さんの舞台の公演が中止になった主な理由は、二人芝居では難しい話の内容を二人の出演者でやろうとしていたからのようです。
6月3日には本谷有希子さんが、このようなツイートをしています。
初日が容赦なく近づいている。今日も黒田くんとあんたまさんは、どう考えても二人ではどうにもならない内容に、身ひとつで、本気で挑んでいる。
— 本谷有希子とスタッフ (@gekidan_motoya) June 3, 2022
舞台の初日に向けて出演者が一生懸命稽古をしている様子が分かりますね。
それでも今回公演中止となってしまったのは、二人芝居では難しい内容をしようとしていたという理由があるようです。
6月2日のツイート。
演劇と小説が融合した表現を今日も模索中。焼肉が無性に食べたいのはなんでだろう
— 本谷有希子とスタッフ (@gekidan_motoya) June 2, 2022
今回の本谷有希子さんの舞台は、本谷有希子さんの小説が原作となっています。
そのため、小説を演劇にする難しさというのもあったのかもしれないですね。
さらに本谷有希子さんと出演者の黒田大輔さんと安藤玉恵さん3人へのインタビュー記事にはこのようなコメントも。
「絶対に二人でやる芝居ではない」
「絶対に二人でできない芝居を二人でやってください」と言われたときに、二人がどう対応してくるのかっていうところは見たいです。どう想像力を働かせて、基本的には成立しないものを成立させるのか。みんなで何を見いだせるのかは、自分でも期待しています」
引用:ローチケ演劇宣言!
インタビューからも、二人芝居では難しい内容の舞台をする予定であったと思われます。
インタビュー内でも、何度も「二人では難しい」との言葉が出てきており、前代未聞の舞台に挑戦しようとしていたのですね。
本谷有希子の舞台公演中止の払い戻し金額は?
本谷有希子さんの舞台公演中止の払い戻し金額は500万程度と予想されます。
今回の舞台の料金は前売り券4,500円、当日券5,000円でした。
会場となる東京板橋・小竹向原Sai STUDIOコモネAの収容人数は、50人程度。
また、全23公演の予定でした。
会場にマックスの人数入れていて、チケットも完売していたとすると。
50人×23公演×4,500円=5,175,000 517万5000円 |
500万円分のチケットのはらいもどし、また舞台開幕に際する準備の費用、キャスティングの費用などいれると、大きな損益が出ているのではないでしょうか。
本谷有希子の公演中止になった舞台詳細
本谷有希子さんの6月9日より開幕予定だった「梅雨の走りの本谷有希子『マイ・イベント』」の内容・詳細はこちら。
作・演出:本谷有希子 舞台監督:鳥養友美 出演:黒田大輔、安藤玉恵 原作:「あなたにオススメの」講談社刊 公演期間:6月9日(木)~6月28日(火) 公演回数:23公演を予定 場所:東京板橋・小竹向原Sai STUDIOコモネA チケット発売日:5月7日~ |
あらすじ
「誰もおおっぴらには言わないけど、
他の人を助ける余裕がない時は、
自分の都合を優先させていいことになってるんだ」巨大台風が近づきつつある川沿いのマンションに住む渇幸・張美夫妻。防災への意識の高い渇幸は、異常なまでに備えられた防災グッズや食料の備蓄をせっせと確認し、万事に備えて最上階の部屋を購入した自身を全肯定している。妻の張美もまた、過剰な買い占めをする夫に近所の噂が立つのを嫌いながらも、基本的には渇幸の選民思想には同調している。そんな夫婦の部屋へ、河川の氾濫を恐れた1階住民の大家族が押しかけて来て―――。
まとめ
今回は「本谷有希子の舞台公演中止3つの理由!出演者を困らせた演出とは?」と題してまとめました。
・本谷有希子さんの舞台公演中止の理由は3つ
① 公開できるクオリティまで完成させられなかった
② 本谷有希子と関係者の関係が良くなかった
③ 二人芝居では不可能な話の内容だった
・本谷有希子さんの舞台公演中止の払い戻し金額は500万程度と予想
公演2日前の舞台中止発表に、様々な声がありました。
しかし、調べてみるととても難しいお芝居に挑戦しようとしていたと判明。
これはぜひ、どこかの機会で再び公演してほしいですね。